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「ジョン・カーター」を観てきました [映画]

ディズニー110周年記念映画「ジョン・カーター」を観てきました。
(以下、観てない人には一部ネタバレになりますが、お許しを)
原作は前にも紹介したけどエドガー・ライス・バローズの「火星のプリンセス」。
でもはっきり言って「火星シリーズ」のファンは観ない方がいいと思います。
私は「これは火星シリーズとは別もの、別もの」と心に言い聞かせながら最後まで観ました。
しかし結論としては「2200円、返せー」です。(3D版なのでこのお値段)
主役二人のキャスティングはまぁ悪くない。(好みの問題)
だけどデジャー・ソリスのキャラクター設定が原作と全然違うのは納得いかない。
男勝りのデジャーなんて、原作が世に出た100年前と世の中が変わったとはいえ、あんまりだ。
ストーリーについては原作の面影はごくわずか。
もう、ため息つきっぱなし。
原作そのまま2時間そこらの映画にするのが難しいのは分かる。
しかし、ここまで原作の設定を崩されるとなぁ。
「そこはそうじゃねーだろ」「おーっと、これはバローズの火星シリーズとは関係ないんだっけ」
みたいな葛藤が上映中、ずーっとありました。
じゃぁバローズの「火星シリーズ」を知らない人なら楽しめるかというと、そいつも疑問。
無理矢理な話の流れが多くて説明不足(たとえばソラとタルスタルカスの関係)。
特殊映像もいまどき感心するほどじゃない。
採点は満点が星5個だったら、星0.5個。
今回初めて3D映画でしたが、別に普通の2Dで十分かなと思いました。
吹き替えの声優さんがTVでよく観てる韓流時代劇「イ・サン」「トンイ」と重なって、目をつぶるとそちらの画像が浮かぶ始末でしたが、まぁここら辺は仕方ないですかね。
それでこの映画、3部作としてシリーズ化が決まってるそうです。
つまり今回は「火星のプリンセス」で、次は「火星の女神イサス」その次が「火星の大元帥カーター」を下敷きにした全然違うストーリーの映画ができるわけですね。
史上最大の赤字映画なのに、大丈夫か?

以上、ぐだぐだと書きましたが、バローズの「火星のプリンセス」(火星シリーズ)を読まずにこの映画を観るか、この映画を観ずに原作を活字で読むか、どっちかにした方が良いです。
個人的にはこちらの文庫本を買って連休中に楽しむほうをお勧めします(^^)。

火星のプリンセス―合本版・火星シリーズ〈第1集〉 (創元SF文庫)

火星のプリンセス―合本版・火星シリーズ〈第1集〉 (創元SF文庫)

  • 作者: エドガー・ライス バローズ
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1999/06
  • メディア: 文庫



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